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代表森角和則が高齢者支援の現場で
直面した「制度の課題」を発信しています。
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現場からの提言
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血のつながりだけが「家族」ではない

2026年7月22日
社長の森角です。

この仕事をしていると、「人の優しさ」に深く心を打たれる瞬間があります。
今回ご紹介するのは、おひとりさまの高齢女性を20年以上支え続けた、あるご友人のお話です。
※個人が特定されないよう、一部内容を変更してご紹介します。

80代後半のその女性はご家族がおらず、長年おひとりで自立した生活を送られていました。
しかし、自宅で転倒・骨折されたことをきっかけに、日常生活に大きな支障が出るようになってしまったのです。
そんな彼女を献身的に支え続けたのが、近所にお住まいのご友人でした。

病院への付き添い、買い物、毎日の家事など。
その姿は、傍から見ればまるで本当の親子のようでした。

血縁関係はありません。
しかし、20年という長い年月をかけて築かれた信頼関係は、まさに「家族以上」とも言える深い絆を感じさせるものでした。

私は、こうした素晴らしい方に出会うたびに、「日本人の助け合いの心」の尊さを実感します。
もちろん、世の中すべてがこのような美しい話ばかりではありません。
だからこそ、本当に相手を思って寄り添い続ける方の姿に、強く心を動かされるのです。

その後、女性は重い病気を患い、余命が限られていることが分かりました。
私たちは、ご本人のご希望を伺う中で、一つの強い想いを知ることになります。

「長年支えてくれた友人に、自分の財産を託したい」
女性には配偶者やお子様はおらず、ご親族としては妹さんと姪御さんがいらっしゃいました。
しかし、何十年も交流がなく、支援をお願いできるような関係ではありませんでした。

人生の最後まで真摯に寄り添ってくれたのは、間違いなくそのご友人だったのです。
その想いを実現するためには、遺言書を作成する必要があります。
ところが最初、ご本人は「遺書なんて書きたくない」と拒絶されました。

詳しくお話を伺うと、「遺言書」と「遺書」を同じもの(死を前提としたネガティブなもの)だと誤解されていたのです。
そこで私たちは、遺言書とは「ご自身の意思を法的に守り、大切な人へ想いを届けるための前向きな手続き」であることを丁寧にお伝えしました。
ご理解いただいた後、無事に公正証書遺言を作成することができました。

しかし、私たちが大切にしたのは、法的な書類を作ることだけではありません。
ご本人が亡くなられた後、ご親族が「なぜ親族ではなく友人に財産を遺したのか」と困惑されたり、疑問を抱かれたりする可能性もあります。
そこで、遺言書の付言事項(ふげんじこう)に、ご本人の素直な想いを残すことを提案しました。

・なぜその友人に遺したいのか
・お二人でどのような歳月を歩んでこられたのか
・妹さんへの感謝とこれまでの想い
・長年支えてくれた友人への心からの感謝

ご本人の言葉で、ひとつひとつ丁寧に紡ぎ出していきました。

法律の文面だけでは伝えきれない想いがあります。
想いを言葉にして残すことは、ご本人の意思をより深く理解していただく助けとなり、将来起こり得る無用なトラブルを防ぐことにもつながるのです。

私たちの仕事は、単に契約書を作ることではありません。
手続きを代行することでもありません。

ご本人の人生に寄り添い、その方が最期まで大切にしてきた想いを実現すること。
そして、その想いが亡くなった後も尊重されるよう、「法的な手続き」と「人の心」の両面から支援することです。

これからもアドバンスライフプランニングは、一人ひとりの人生に深く寄り添い、ご本人の権利と想いを守るために、高い倫理観と責任感を持って支援を続けてまいります。
人生の最期に残るのは、財産という形あるものだけではありません。

「誰を大切に想い、誰に支えられて生きてきたのか」
その温かい想いまで未来へつないでいくことこそが、私たちの大切な使命だと考えています。
森角署名


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